IOS-01

IOS-01
はベイトリールからスピニングリールまでIOS FACTORYの代表的なリールオイルである
発売時期はスミスへのOEM供給からだから、
リールオイルとしてはロングセラーの部類に入る
ある程度整備やメンテをしている人ほどIOSオイルの評価は高く
同業の整備業者でも定常的に使用していたり、コスト上の理由から
お客様には純正のオイルを使うけど、個人的にはIOSオイルを使うとも言わしめたオイルである

とりあえずリールオイルは何を使ったらいいのと言われれば
IOS-01
と言われるほど。まさしく万能オイルであり
まずもって価格的には高価ではあるがその効果は体感出来るレベルにあり
軽いレスポンスに加え独特のしっとり感により上質な巻き心地に貢献している
釣りという真夏から極寒までオールシーズンを通して安定した回転を求められる中で
リールオイルは車のエンジンオイルのように高温化で安定したクーリングシステムの中で使うオイルとも違い
さらには、金属部での使用が絶対条件のエステルに代表される高性能エンジンオイルとも違い
樹脂やゴム類に極力優しく、水が侵入するのが日常的な釣りという環境でも
容易に変質しないという、リールオイルに求められる要素を全て凝縮したようなオイルでもある



容器形態はスミスの3g点眼ビンとPROタイプの2種類
共にピンスポット注油を可能にするノズルが付属する
特にPROタイプのノズルはIOS-007PRO同様に極細仕様で
ベアリングにピンスポットでオイルを打てる
これはリールの内部で言うと、ピニオンベアリングなどの
ギアグリスとオイルが隣り合わせの箇所には大変重要な意味を持つ

通常フルチューンのベアリングは容器にIOSオイルを入れて
ドブ漬けこみをしたベアリングを使用している。IOS-PROを丸々1本入れてしまう贅沢なやり方であるが
表面塗布より圧倒的にオイル持ちが良くIOSオイルらしいしっとり軽い回転が持続する。
この方法でワンウェイローラークラッチからの異音軽減にはかなり効果的である(通称クラッチ・ドブ漬け)


私自身リール整備をしている中でどれほどIOS-01に助けられてきたか
特にワンウェイローラークラッチのオイルとしてはIOS-02と同様最高ではないかと思う
良いオイルこそ整備で困った時に助けてくれるものである。





ベアリングのボールにもピンで打てる極細ノズル
PRO
はスポイト式を採用し、適量を確実に塗布可能



 

通常フルチューンのベアリングは容器にIOSオイルを入れて
ドブ漬けこみをしたベアリングを使用している。IOS-01PROを丸々1本入れてしまう贅沢なやり方であるが
表面塗布より圧倒的にオイル持ちが良くIOSオイルらしいしっとり軽い回転が持続する。
この方法でワンウェイローラークラッチからの異音軽減にはかなり効果的である(通称クラッチ・ドブ漬け)





ピニオンギアのエンドのベアリングにはIOS-0102を塗布する
ギア部はギアグリスを塗布する都合上
必要以上のオイル塗布はギアの巻きの質感を低下させたり
巻き重みの原因にもつながる





15ルビアス2004Hなどのハイギアリールにはキレのいいレスポンスを可能にするためにも
IOS-01
の役割は大きい