IOS製品の日頃のメンテナンス特集



IOS製品のちょっとしたお手入れ方法です
下記のようなことが起きた時にはご参考にして下さい





シールド機構が搭載されているスピニングリールのメンテナンス方法



今や最新リールはどのメーカーもシールド機構が強化されており
今までのような日頃のオイルやグリスメンテナンスをしていいか迷うこともありますが
構造を理解していれば比較的容易です
特にソルトで使用後の水洗い後や近頃なんとなく調子が悪いリールこそ
しっかりこまめにメンテナンスしてあげることで上質なフィーリングを手にいれることが可能です




シールド機構がついてない旧タイプのリールのメンテも紹介していますので御参照ください


ご留意事項 メンテナンスを実施したことで生じた一切の損害、不具合等は
         個人の責任の範囲でお願いします、弊社は保証致しかねますので
         あらかじめご了承下さいませ




1 IOSラインローラー メンテナンス(雨後)

通常の雨や海水程度ではIOSラインローラーは問題なくお使い頂けます
予めベアリングに塗布されているIOS-02が水からのシールド効果を発揮するからです
それだけに日頃のIOS-02塗布は大変重要です
しかし、ベアリングに塗布される IOS-02は通常の雨でしたら使用後によくリールを乾燥したのち
ベアリングにオイルを塗布することでOkですが
釣りという特性上、たとえ豪雨と言えども続投せざるをえない状況があります
ラインローラー の特性上、水は容赦無く侵入し
ベアリングにも水没並みに侵入してきます

豪雨の中で釣りを始めてから数時間後にリトリーブ音がシャリシャリ音がしてきたら
ラインローラー を疑ってみます
ベアリングはともかく、ラインローラー 本体とアームカムの隙間に砂が付着しても異音の原因となります
現場での対処は、ラインローラー 本体を軽く水洗いすることで砂が除去することがあります

ベアリングからの異音は綿棒やラインを両サイドに通して
左右に往復させることで判別がつきます
原因の一つは水の侵入により、オイルの潤滑が不足して異音が生じるというもの
耐久性で定評のある
IOS-02オイルといえども、通常の雨なら問題ないレベルであっても
水没に等しい豪雨の中では、時にベアリングに水が侵入して異音が生じます
釣りから帰ったら、ラインローラー のオーバーホールを早めに実施してください
下記にその内容をご説明いたします

下記方法はソルトで海水がラインローラー に激しく被った時にも応用可能です
通常のソルト使用後はラインローラー をよく水洗いしたのち乾燥後にIOS-02を塗布ください

ベアリングは消耗品です。摩耗したり腐食して回転が悪くなったり、異音がしたら交換をお勧めいたします


 
 綿棒やラインの往復で異音やゴロ感の確認をします


 
 ラインローラー とベアリングを外します


 
ラインローラー カムの底面もオイルと水が混ざっています
こちらも洗浄します


 
 ベアリングはパーツクリーナーを吹き付けて回しながら洗浄します


 
よく乾燥したのち、IOS-02オイルを両サイド多めに塗布し
よく回転させて馴染ませます
組み付けの際もベアリングにオイルを両サイド塗布しながら組み付けます



 
 組み付けが終了したら、再び綿棒やラインの往復で異音やゴロ感の確認をします
 ゴロ感があるなら最初からの手順を繰り返しますが
 許容出来ないゴロ感が残るようなら、腐食や摩耗の疑いがあるので
 新品のIOS専用ベアリングに交換してください
 ベアリング類等の消耗パーツはIOS WEBにて販売中です






2 軸受けベアリングへの注油

 
目的 軽いリーリングと質の高い巻き心地です
    雨の日に使用や水洗いなどでベアリングのグリスやオイルが流されると
    ベアリングの早期摩耗や異音の原因になりますので必須です


方法 シールドベアリング構造の軸受けベアリングは
    本体隙間よりIOS-021滴、但しベアリング周辺が
    著しい汚れや砂の付着がある場合はオイルが内部へ浸透することで
    異音の原因になりますので、分解して汚れを除去する必要があります


   




3  メインシャフトへの注油

目的 オシレートのスムースさと巻きの質感向上
    シャフトのオイルが水洗いや雨等で無くなると
    リーリングから異音がしたり、巻き重みの原因になります

方法 シャフトの汚れを除去したのち直接塗布するか、可能なら
    防塵カバーを外してピニオンギアとシャフトの隙間にIOS-01を塗布します
    巻きの軽さが体感できるほどの効果があります


   



4  ハンドルノブ

目的 軽いリーリングと質の高い巻き心地です
    雨の日に使用や水洗いなどでベアリングのグリスやオイルが流されると
    ベアリングの早期摩耗や異音の原因になりますので必須です

方法 シールドベアリング構造のノブ・ベアリングは
    本体隙間よりIOS-021滴、但しベアリング周辺が
    著しい汚れや砂の付着がある場合は砂とオイルが内部へ浸透することで
    異音の原因になりますので、分解して汚れを除去するか
    音や異音が出たら新品のベアリングへ交換する必要があります

   



5
 スプールドラグ関連


目的  シマノのドラグ性能を最大限に発揮しつつも
     フッキング時のタメと粘りが特徴のしろくまドラググリスを
     内部フェルトに塗布します、関連ベアリングはIOS-02を塗布ください




6
 ギア部へのグリス塗布


目的  マイクロモジュールギアのリトリーブ質感向上とオーバーホールのスパンを長く出来ます
    純正リールでは分解しないと出来ませんが
    IOSチューンではご希望により、リール本体よりビス一つでリアカバーを外し
    グリス塗布用の穴をあけることも可能ですご相談下さい

    またオイルインジェクションがあらかじめ付いている旧タイプでは
    内部のギアの歯にギア一周につき2?3粒のIOSギアグリスを塗布するだけで
    なめらかで軽い巻き心地が体感出来ます。くれぐれも塗布しすぎに注意ください

   ギア以外の所にグリスが付着すると巻きが重くなります


   






**** 15 イグジスト マグシールド搭載系 *****




1
 ラインローラー部への注油
 

禁油です、絶対にオイルは塗布しないようお願いします。
さらなる回転性を求めるならIOSラインローラーダイレクトの装着をお勧めいたします
但し、メーカー保証は受けられませんので留意ください。尚マグシールドを抜いた場合の弊害として
ベアリングの腐食や防水性が損なわれることがありますのであらかじめご了承下さい

当然マグシールド非搭載のリールには塗布が可能です、ラインローラー本体隙間より
IOS-021滴、但しラインローラー周辺が著しい汚れや砂の付着がある場合は
オイルが内部へ浸透することで異音の原因になりますので、分解して汚れを除去する必要があります
さらなる回転性能を求めるならIOSラインローラーインパクトの装着をお勧めいたします





2
 軸受けベアリングへの注油

 
マグシールドベアリング構造の軸受けベアリングは禁油なので絶対に塗布しないでください
但し通常のシールドベアリング等は02を塗布可能です  




3
  メインシャフトへの注油

目的 オシレートのスムースさと巻きの質感向上
    シャフトのオイルが水洗いや雨等で無くなると
    リーリングから異音がしたり、巻き重みの原因になります
    マグシールド本体はワンウェイローラークラッチとカラーの周辺のシールド機構ですので
    ピニオンギアとシャフトの間にオイルを塗布しても問題ありませんが
    必要以上に塗布すると過剰なオイルがマグシールド部に付着して流れることがあります

方法 シャフトの汚れを除去したのち直接塗布するか
    防塵カバーを外してローターナットベアリングとシャフトの隙間にIOS-01を塗布します
    この方法はマグシールドが搭載されてないリールにも大変有効です


   





4  ハンドルノブ

目的 軽いリーリングと質の高い巻き心地です
    雨の日に使用や水洗いなどでベアリングのグリスやオイルが流されると
    ベアリングの早期摩耗や異音の原因になりますので必須です


方法 シールドベアリング構造のノブ・ベアリングは
    本体隙間よりIOS-021滴、但しベアリング周辺が
    著しい汚れや砂の付着がある場合は砂とオイルが内部へ浸透することで
    異音の原因になりますので、分解して汚れを除去するか
    音や異音が出たら新品のベアリングへ交換する必要があります




    





5 スプールドラグ関連

目的  ダイワのドラグ性能を最大限に発揮しつつも
    フッキング時のタメと粘りが特徴のしろくまドラググリスを
    内部フェルトに塗布します、関連ベアリングはIOS-02を塗布ください



6
 ギア部へのIOSギアグリス塗布

目的  ギアのリトリーブ質感向上とオーバーホールのスパンを長く出来ます
    純正リールでは、エンジンプレート及び軸受けベアリングを分解しないと
    ギアグリスは塗布出来ませんがIOSチューンではご希望により
    リール本体よりビス一つでリアカバーを外し
    グリス塗布用の穴をあけることも可能ですご相談下さい
    05イグジスト等はリアカバーを外すとメインギアが見えてきます
    塗布量は途中追加なのでギアの歯一周につき米粒2?3粒程度です
    必要以上の塗布は巻きが重くなりますのでご留意ください


   








1 IOSPROオイルのスポイトが壊れた!!


便利で使いやすいスポイト式のPRO容器もスポイトが外れることがあります
IOSではそのようなものは無償で交換対応をしておりますのでお気軽にご相談下さい
尚下記の方法でも簡単に修理できますのでお試し下さい

1
 
 まずは各パーツをクリーナーで洗浄したのち完全に乾燥

2 
 
 瞬間接着剤の難材用対応(シリコーン・テフロン)のものを使用し、スポイ トゴムとスボイトを接着する
 接着後半日放置して完全に乾燥してから、容器にセットする







2 アクリスタのエンドビスが折れた!


アクリスタやマンハッタンのエンドビスはアルミ製で出来ていますので、過剰な力を加えるとカキっ!と音がしてビスがネジ切れてしまいます
IOSでは無償でそのような処置対応をしますのでお気軽にご相談下さい
また個人で対応する場合も下記の対応で簡単に治ります

1
 
 ネジが締め切れた状態、慌てずにまずは新品のビスをIOSに連絡して取り寄せてください
IOSでは折れたビスと引き換えに新品のビスを1回のみ無償で交換します

2
 
 ハンドル奥に残った折れたネジは軽微なものなら釣り針でクルクルと回すと取り外せます
またマイナスドライバーの先で回し込み奥に入れても構いません
3
 
 エンドビスがきちんと奥まで閉まるか確認
4
 
 その後従来通りの取り付け方法で固定します
ネジの締め付けトルクは軽く回してネジが止まった時点がベストです
強く締める必要はありません







3  ベアリングの脱脂洗浄とオイルドブ漬けによる100%性能を発揮する方法


汚れたベアリングやグリスインベアリングを洗浄してオイルイン使用にする方法です
腐食が激しいベアリングや精度の悪いベアリング、汚れが酷いベアリングはオイルインにすると異音が大きくなる場合があり
新品のベアリングとの交換が必要です

1
 
 チヤック袋にベアリングを投入
2
 
 洗浄剤(IOSエスケープなど)を投入
何度か溶剤を交換しながら洗浄しよく乾燥する
3
 
 乾燥したベアリングにオイルを投入
4
 
 およそ1日放置
5
 
 ペーパータオルの上で余分なオイルを除去する






4 IOSギアグリスから注射器に移し替えの方法


IOSギアグリスは日頃のメンテでは注射器による塗布が便利です
今回はそのグリスセット方法を説明します

1

注射器とギアグリスを準備する

2

チヤック袋にマイナスドライバーを利用してグリスを入れる
3

袋の隅をハサミでカット
4

注射器に注入
5

注射器を上にしてエアーを抜いたら完了
6

グリスアップのヒント、ギアの歯にノズルをひっかけるようにすると
ギアの歯にグリスが乗ります







5 ウッドノブお手入れ

エッドノブも水にぬれると乾いてきたりします
日頃の簡単なメンテが艶が蘇ります

1

シロクマグリスを用意する
2

IOSドラググリス しろくまを指につけながら塗布
3

かなり多めに塗布して1時間浸透させる
4

ペーパータオルでグリス分を拭き取り、完成
5




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