IOS オフセットWハンドル開発秘話 」

その名は オフセットWハンドルという、いかにもどこかにありがちなネーミングである

一般的にオフセットといえば、ベイトリールの場合、リール本体側にクランクするように

曲がった形状のハンドルであるが、個人的にはそれほど体感出来るレベルには感じなかった

ハンドルの理想である強く、軽く、錆びずに巻きやすいことをコンセプトに

誰もが驚愕する軽さと強靭なハンドルブレートを作ることにした

まあ腐食に強くて軽くて強いハンドルはなんとか作れる予感はしていたが

巻きやすいってなんなの?と思った

結果的にIOSオフセットダブルハンドルの最大のアピールポイントになる

「巻きやすさ」の作り込みはかなり難航した

こうなると世の中の全てのハンドルがリールのハンドルに見えてくるから不思議である

テニスコートのネットのウインチのハンドル

ボートトレーラーのウインチのハンドル

国旗や旗のポールのハンドルから電車のスロットルまで

結果的にはなんでも一緒じゃないかなと思ったりもした

あるメンバーがコーヒーミルのハンドルはなんでS字なんだと言ってきた

確かにデザイン性も考慮してもS字タイプに明らかにカーブしているものが多い

当初はデザインだけじゃないの?とも思ったりもした

だけども同じストレートハンドルと巻き比べてハッとした

明らかにS字ハンドルのほうが巻きやすく感じるのである

それでも、そんなはずはない 気のせいだと思っていた

その時点ではダブルハンドルなんだからどれでも同じに決まってると思い込んでいた

それじゃ、物理化学的にこれらを検証しなくちゃと思い

急遽、ハンドルプレート・センターよりハンドルノブの位置をわずかにずらした変則S字とも言えるサンプルハンドルを作成

地元の群馬大学理工学部監修の元、物理学的な最新の応力分析であるFEM解析という分析を

ストレートハンドルとプロトで作ったオフセットハンドルで解析した

解析結果 (ハンドル全体の応力分布)(有限要素解析)のデータを元にわかったのは

明らかに荷重点がオフセットプレートの方はハンドルノブ根元付近に集中し

ストレートプレートは中心付近に荷重が集中しがちになることが検証された

わかりやすくいえば同じルアーをリトリーブするとすると

ストレートは重く感じ、オフセットはハンドリングが軽く感じるということになる



  




さらにFEM解析(有限要素解析)のデータを元に

回そうとする鉛直方向にもっとも効果的な形状をモデリング

長さ別に細部に位置関係を計算した理想的なダブルハンドルは、人間工学的にも物理学的にも理想的なオフセット形状を持ち

リトリーブ時のスムースな指の返しやすさは勿論

誰もが従来の85mmクラスで90mmかそれ以上の巻きのパワーを体感

一度回したら忘れられないスムースな巻き心地になった